組合概要
組合の生い立ち
明治21年9月「大聖寺織物業組合」の設立が認可され、以後改組、名称変更を経て、昭和24年協同組合法の施行とともに同年8月、大聖寺織物協同組合に改組、昭和33年1月加賀市誕生とともに、加賀市織物協同組合と名称を変更し今日に至っています。
また、全国でも希な組合所有の神社「橋姫神社」も所有している組合です。
橋姫神社について
加賀市大聖寺神明町の加賀神明宮境内に鎮座される「橋姫神社」は、明治32年6月、京都府下葛野郡太奏村に鎮座の「木島坐御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんしゃ)」境内末社の「橋姫神社を」勧請したもので、機織りを業とする人々の守護神として、110年余にわたり地元の織物業者から深い尊崇をうけてきました。
三柱の祭神は、海(水)の神、聖母神の「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」と、農業神、食物神、養蚕の神の「保食神(うけもちのかみ)」、織物の女神(織物業守護、安産の信仰)「栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)」であって、毎年10月3日には、織物組合主催の「機まつり(はたまつり)」を執行しております。
橋姫神社の拝殿は、大正8年に宮大工の天日仁太郎氏が設計したものでありますが、長年風雨に曝され、屋根の傷みが目立つようになったため、平成18年、加賀市のご指導とご支援を得て復元工事を行いました。その際、橋姫神社が大聖寺地区山ノ下寺院群歴史
的景観整備区域に位置していたので、申請により、「歴史的景観保存建物」の指定をいただきました。さらに平成21年には、本殿建物の老朽化のため、全面的な改築工事を行い、同年9月に完成いたしました。
織物協同組合が110年余の間、業界の振興発展のため神社を守り、守護神を尊崇しているという例は全国的にも少なく、山ノ下寺院群の一角にあって、観光資源としての役割も果たすことができればと考えております。
橋姫神社(はしひめじんじゃ)立て札
この神社は、明治32年(1899年)6月、大聖寺織物業組合(現在の加賀市織物協同組合)の先人たちによって、京都府葛野群太秦(京都市右京区太秦森ヶ東町)に鎮座する木島坐天照御魂神社の境内末社、橋姫神社を勧請したものである。
祭神は、玉依姫命、保食神、栲幡千々姫神の三柱を祀っている。
玉依姫命は、人間の生命の源である水の神であり、、子孫繁栄の聖母神として信仰されている。
保食神は養蚕や機織りの守護神であり、栲幡千々姫神も機織りや織物の守護神である。
養蚕や製糸、機織りを業とする人々からあつい崇敬を得ている。
拝殿は、大正8年10月に宮大工 天日仁太郎氏が設計し、大正9年(1920年)4月に完成した。
平成18年(2006年)拝殿屋根の傷みが目立つようになり、新築当時に使用した建材・工法による復元工事に着手し、現代の名工等によって同年4月末に竣工した。
神社の移転から百年余を経ており、毎年10月3日には「機まつり」の祭礼行事が行われる。
平成18年10月